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自分の一挙手一投足が全店の品揃えに反映します

チェーン流通事業部 企画課 課長 兼)チーフバイヤー S.Tさん 2003年入社

━ 「入社のきっかけ」と「入社してから感じたこと」 を教えてください。

 前職は地元のファミリーレストランでキッチン担当のアルバイトをしていたのですが、店舗が閉店となってしまいました。 それまでは大きく年の離れた方達との職場だった事もあり「同世代の人達と働いてみたい」という思いと、当時はファッションやアクセサリーにも興味があったので「腕時計に触れてみたい」という希望から、親しみのある梅田で職場探しを行ないました。そこで出会ったのがオンタイム梅田ロフト店でした。 アルバイトとして入社後は、購入頂いたお客様からありがとうと言ってもらえた時の「接客業の楽しさ」と、担当ブランドの売上を上げる為に行なう「仕入と売場構築にやりがい」を感じるようになり、この経験値を更に伸ばす為に正社員を目指して約3年半のアルバイトを経て正社員となりました。

━ ご自身の仕事を簡単に説明してください

 簡単に言うと、商品の仕入と企画立案です。 商品の仕入については、まずは店頭で取り扱うブランドを国内外のブランドから選定をして、どの店舗でどのブランドを取り扱うかを店舗へ提案して決めています。その後、各ブランドの定番展開をするモデルや各新作の導入店舗を決めて仕入を行なっています。 また話題性のある新作等は、各取引先と連携をして店頭での新作デビューフェア等の企画立案をして、仕入れた商材が1本でも多く売れるような仕掛けを作るようにしています。

━ 店舗スタッフ、店長、エリアマネージャーと経験されて、現在バイヤーとして勤務していますが、以前からからバイヤーを目指していたのですか?バイヤーになったきっかけについて教えてください

 バイヤーを意識し出したのは、店長として数年経った時からだったと思います。 今ではセントラルバイイング(本部一括仕入)になっていますが、当時は店舗ごとに店長権限で予算達成に向けた仕入を行なっていました。 店長として大型店を任せてもらっていた事もあり、取引先との商談回数やそれに伴う仕入額も多く、自分で交渉して仕入れた商材を販売する事に楽しさとやりがいを感じていました。当時の役員面談の時から「将来はバイヤーになりたいです」と答えるようになっていました。 結果的に店長の後はエリアマネージャーを3年ほど経験する事となりましたが、3年目にエリアマネージャー兼バイヤー補佐というきっかけをもらいました。 そこでやはりバイヤーという業務にやりがいを感じて、最終的には上京する事でバイヤー職に就く事となりました。

━ 仕事のやりがいや喜びを感じた出来事があれば教えて下さい。

 店長時代は何と言っても日々の売上達成に喜びを感じていました。今日が未達成でも今月達成するには、今月が未達成でも半期で達成するにはあといくら、というように売場全員で売上目標を追いかけて達成した時の喜びが何よりもモチベーションとなっていました。 また店長として自店スタッフの成長を感じる時にも喜びを感じました。今まで出来なかったことが出来るようになり、いずれアルバイトから正社員に、そして正社員から店長へとステップアップして行く成長過程を見ていく事に、喜びとやりがいと感じていました。 そしてバイヤーとしてのやりがいは、自分の一挙手一投足が全店の品揃えに反映するところです。もちろん毎回という訳ではありませんが、売れると思って仕入れた商材が全店の売上につながった時には「よしっ!」と言う気持ちになります。また導入した店舗から「ありがとう!」と言ってもらえると素直に嬉しいですね。 時計を売る事で利益を得るという事に変わりはないのですが、やはり店長とバイヤーでは業務内容が違うため感じるポイントが異なります。

━ バイヤーとして意識していること、心がけていることを教えてください。

 一つは、適正な仕入です。限られた仕入予算を最大限売上につなげる為には、どうすれば有効かを常に意識しています。 そしてその考えを店舗に伝える事が重要だと考えています。実際に店頭で販売をするのは店舗スタッフとなるので、「どういった商品なのか」「なぜ仕入れるのか」「なぜこの店舗に導入するのか」などを案内するようにしています。どうしても案内が長くなってしまいがちなのですが、言葉不足よりは伝えたい事を優先したいと考えています。 もう一つは、会社の顔として取引先と接するように心がけています。セントラルバイイングでバイヤーが一括仕入れを行なっている以上、自分の声が全店を代表する声だと思って発言をするように心がけています。自分の振る舞い一つで会社の印象が変わってしまう事もあるので、出来るだけ多くの方々の協力を得られるように接するようにしています。

━ 今後の目標を教えて下さい

 後継者の育成です。といっても今のところそういった対象の人はいないのですが…。 自分自身も前任のチーフバイヤーとは8つ離れていたのと、20代の時計需要が減っているので、それくらい下の世代のバイヤーが入ってくれればと思っています。 そんな日が来る事を信じて、それまでは実績を積み重ねて経験値を高めて行きたいと思います。

━ オフの日の過ごし方を教えて下さい

 3年前に始めたロードバイクでのサイクリングは、四季を感じながら汗をかく事でリフレッシュになるのと、頭の中を整理する時間にもなっているので、貴重な一人の時間となっています。息子二人を誘ってもついて来てくれません(笑) また2年前に迎え入れた娘(トイプードル)とのコミュニケーションで心を癒されています。オフの日は妻と娘といつもより長く、朝の散歩を楽しんでいます。